特攻隊員の様々な遺品を
展示している資料館 ホタル館 富屋食堂
富屋食堂は、鹿児島県知覧町にあります。
大東亜戦争末期、軍の指定食堂として数々の特攻隊員を支えてきた場所です。
この場所を残そうと、「鳥濱トメ」「鳥濱明久」が大切に未来へと繋いできました。
鳥濱 トメ
鳥濱トメは、富屋食堂の女将でした。
特攻隊員のお母さん替わりとなって話を聞いたり、
明日飛立つ若者に食べたいものを自分の私財を投じて、
食材を買い料理をしていました。
また、届かないはずの手紙(遺書)を彼らから直接預かり、
家族の元へ届けたりと、特攻隊員の最期にやりたいことを
叶えてあげました。鳥濱トメは「特攻の母」と呼ばれるよ
うになり、映画や舞台、ドラマや小説など、多くのメディ
アに取り上げられました。
鳥濱 明久
鳥濱明久は、「特攻の母」と呼ばれた鳥濱トメの
内孫にあたります。トメとは31年間共に暮らし、
その中でトメから直接受け継いだ史実、遺志を30
年間にわたり80万人以上に語り続けてきました。
ホタル館 富屋食堂とは
知覧は、大東亜戦争末期、沖縄に上陸した米軍に対し、
20歳前後の若者達が250kg爆弾を飛行機に積み、
敵艦に体当たりをしていった「神風特攻隊」陸軍最大の特攻基地となっていました。
軍は、特攻隊員の食事などの場として「富屋食堂」を軍の指定食堂としました。
ここでは、食事の他、身の回りのお世話などもされていました。
富屋食堂は現在、検閲を通っていない特攻隊員の遺書や写真を多数展示している
「ホタル館 富屋食堂」という資料館になっています。
資料館では、特攻隊員の遺品や遺書が展示されております。
運営会社
- 社名
- 有限会社ホタル館
- 代表者
- 取締役 鳥濵明久
- 住所
- 鹿児島県南九州市知覧町郡17045番地13
- 電話番号
- 0993-58-7566
- Fax番号
- 0993-58-7565
- 資本金
- 金300万円
- 業務概要
- 資料館の管理運営業務
全豪に附帯する一切の業務 - 沿革
- 1929年 富屋食堂が開業
1941年 太刀洗陸軍飛行学校知覧分教所が開設
1942年 富屋食堂が軍指定食堂に任命。
知覧飛行学校の生徒が富屋食堂にて食事を行う
1945年知覧が陸軍最大の特攻基地となる
1952年富屋旅館開業
1975年道路拡張工事の為富屋食堂が取り壊される
1992年鳥浜トメ死去(89歳)
2001年ホタル館富屋食堂開館